神宮寺ぶどうものがたり

ぶどう棚に実るピオーネ

神宮寺ぶどうものがたり

「交野葡萄レジェンド」の今堀さんと大谷さん

今回は、地元でブドウ栽培50年と言う「交野ぶどうレジェンド」の今堀さんに、交野のぶどうの歴史や、その魅力を伺いました。

交野のブドウの歴史は意外と浅く、この地で栽培されたのは戦後になってからのこと。
それも、元々は桃畑だったそうです。
しかし、長年の連作で、桃の収穫量が激減。
その桃に代わる新たな収益の柱を探すのが、今堀さんたちの親の世代の方々の急務でした。

あれこれ検討しますが、「この地の地質に合うはず」「もうこれだぁ~!」と栽培され始めたのがぶどうでした。
これが当たった!
もちろん甘いのですが、ただ甘いだけでなく、絶妙の酸っぱさが、奇跡の割合でブレンドされたのです。

その後、交野のぶどうは「神宮寺ぶどう」として人気を博しますが、如何せん、栽培面積が小さい。
そのため「大量消費、大量出荷、そして、それに伴う価格圧縮」と言う今の流通システムには合わなかった。
そして、加えて、栽培する側の高齢化もあった。
そこで数年前に、ある大決断をするのです。

「中央の市場を通さない!」と。

そうです!
すなわち、「自らの手で売っていく」と、方向を180度変換したのです。

さて、本当に、この手法で売れるのか?
不安もありましたが、直接、消費者の声が聞けると言うメリットがあった。
今堀さんは、そこで改めて「神宮寺ぶどう」の品質に自信を持ったのです。

今堀さんは言います。
「味は負けない。あとは、売り方に知恵を絞ればいい。」と。
そして、笑顔を見せながら、こうもおっしゃったのです。
「何より、若者たちが、何とかしようと言う姿勢を見せ始めている。これが強みだ」と。

「交野神宮寺のぶどうを未来につなげたい!」
一農家の想いから始まった「神宮寺ぶどうプロジェクト」。
「交野神宮寺ぶどう」の未来が、いま、始まります!

神宮寺ぶどうプロジェクト
大谷 邦郎(情報発信担当)